「雛人形のお手入れ方法が知りたい」
「雛人形はどうやって保管すればいいの?」
「雛人形をネット通販で購入しようと考えている」
3月3日の桃の節句では、女の子の健やかな成長を願って毎年自宅に雛人形を飾るというご家庭は多いです。
毎年飾るものだからこそ長く綺麗に保管するためには、適切なお手入れ方法や収納方法をしっかり理解しておく必要があります。
そこで女の子が生まれて雛人形を購入したというご家庭の方に向けて、カビや湿気、虫から大切なお雛様を守るためのお手入れ・保管方法を紹介していきます。
Contents
お雛様をしまう時期は明確に決められていない
基本的に雛人形は3月3日の桃の節句が終わった後もしくは、その後にある休日に片付けを行うというご家庭は多いですが、中には桃の節句が終わってから一ヶ月ほどそのままで旧暦の桃の節句まで続けて飾るという地域もあるなど、お雛様をしまう時期は明確に決められているわけではありません。
そのためひな祭りを楽しんだ後は、遅くとも2週間ほどを目安にして片付けを行えば遅いということはないといえます。
ただし自宅に小さなお子さんや、放し飼いにしているペットがいる場合には、あまり長い間お雛様を出しっぱなしの状態にしていると、ふいにお人形や小物などに触ってしまい壊される可能性が高いケースも多いです。
大切に毎年飾るお雛様だからこそ、小さなお子さんやペットのいる場合はなるべく遅くに飾って早くしまうなど、家庭の事情にあわせた対応を行うことがおすすめです。
その日の天候などもチェックする
平日は忙しくて中々しまう時間がとれないという場合は、休日にしまうというご家庭も多いです。
しまうタイミングとしてはできるだけお天気が良く空気が乾いている日を選ぶことによって、収納時に大切なお人形やお飾りが湿気によるダメージを受けにくく、綺麗な状態で保管することができるのでその日の天候などもチェックすることが大切になります。
雛人形に使用されている生地は湿気に弱い特徴を持っているため、湿度が高くなりやすい雨の日にしまってしまうと、箱の中はしばらく湿度の高い状態を保ってしまうことになるので湿気によるダメージや、カビのトラブルを引き起こす原因となるので十分に気を付けましょう。
お雛様を片付けるのが遅くなると婚期が遅れる?
お雛様を片付けるのが遅くなると婚期が遅れてしまうという話がありますが、これはれっきとした迷信であり現在は雛人形を取り扱いしている大手の人形店でも購入の際にきちんと説明をしてくれることは多いです。
迷信を気にするあまり、湿気の多い日に焦ってしまってしまうとお人形にダメージを与えるおそれがあるので、一度自宅に飾った後はまた1年健やかに過ごせるように、お人形をねぎらう気持ちを持って天候を見て片付けを行うことが一番大切です。
お雛様をしまう時の手順
では実際にお雛様をしまう時の手順としては、できるだけ素手でお人形やお飾りは触らないようにすることが基本であり、布の手袋などを着用してお手入れを進めましょう。
一定期間飾っていたお人形には、埃や汚れが付着している可能性があるので、専用の柔らかなハタキを用意して細部までくまなく埃を落とすと埃が好むダニの発生を防ぐことができます。
もし手元にハタキがない場合には、古いストッキングを裂いたものを代用すれば、簡単2汚れを落とすことができます。
お人形の顔やお飾りなど細かい部分についてしまった埃に関しては、ガーゼもしくは綿棒を利用して丁寧に落とすことがポイントです。
お人形やお飾りをしまう際には、雨の日を避けてできるだけ空気の乾燥している日を選ぶことが大切であり、これはお雛様の着物の生地が傷んでしまうのを防ぐことを目的としています。
ただし乾燥しすぎてしまうと、大切な人形の顔にヒビが入ってしまう可能性もあるので、適度な湿度にコントロールする方法として収納箱に調湿剤を入れることをおすすめします。
2月以降になるとスーパーやドラッグストアなどで販売されることも多いので、手軽に手に入ることができます。
調湿剤と一緒に防虫剤を一緒に入れる
また調湿剤と一緒に防虫剤を一緒に入れることが大切になります。
防虫剤にはニオイがつかないものやカバータイプのものなど、目的に応じて選べる使い勝手のよいものがたくさん販売されていますが、防虫剤はしまう箱のサイズや雛人形の大きさにあわせて適量のものを選び入れるようにしましょう。
またカバータイプに関してもお雛様の大きさを事前に測っておくことで、しっかりカバーが被さるサイズを選ぶことができます。
ただし注意点として、防虫剤にはナフタリン製剤やパラジクロロベンゼン製剤、しょうのう製剤といった色々な種類のタイプがあります。
これらを併用してしまうとプラスチックと反応し、その部分を溶かしたりシミが付着してしまう可能性があるので、毎年同じ種類の防虫剤を使用することが基本です。
自宅に保管するという場合は、できるだけ湿気の少ない場所を選ぶ必要があります。
ただし押入れや物置、クローゼットにしまい込んでしまうのは日本の気候を考えるとお雛様の保管場所には適していません。
まとめ
ただし押入れやクローゼットしか保管場所がないという場合は、定期的に開閉を頻繁に行うなど空気の入れ替えを行ったり、下にすのこを敷くなどして少しでも湿気を避ける対策をすることがおすすめです。
最終更新日 2025年7月20日 by furiwa