モンスター社員とは、様々なタイプに分類されていますが、基本的には会社の業績に貢献しないばかりでなく、その存在が業績悪化を招く可能性があるほか、他の社員にも悪い影響を及ぼすと考えられている社員のことです。
そのような社員は本人が意識して行っている場合のほか、無意識に行動しているケースがあったり、場合によってはその生い立ちに起因している場合もあるため、対処方法は十分に注意をしなければなりません。
従来は、基本的にはこのような社員は会社に害をなすと考えられており、解雇したり退職させると言う考え方が一般的でした。
しかし、その行動パターンや起因する要因などを分析すると、対処の方法によっては会社に貢献する優秀な人材となることも多いので、十分にこの点を認識し対応することが必要と考えられます。
モンスター社員の中でも最も多いパターンとは?
モンスター社員の中でも最も多いのは、仕事の内容に対して自分の力量がそぐわずに、業務の遂行が遅れてしまうケースです。
特に日本の企業では従来は長期間の研修を行い、職場に適応できる基礎的な知識と能力を養ってから配属をすると言うパターンが一般的でした。
古くは社内で教育を行い、必要な能力を身につけさせることが一般的でしたが、特にバブル崩壊後はこれまでの人材育成のロジックが大きく変化しており、新卒であっても即戦力を求める企業が増えています。
新たに入社する学生の側も、学生時代にビジネスの経験をしているケースが増えており、その能力を評価され採用されると言うケースも多いことから、そのような人材との違いが入社後大きくなってしまうのです。
そのため、入社直後から仕事ができる子人材とそうでない人材とに分かれてしまい、逆にできないから目立ってしまうと言う環境もこの種のモンスター社員が生まれる要因となっています。
上司が仕事を通じて適切に育成をすること
このような場合には仕事ができないからと解雇するのではなく、上司が仕事を通じて適切に育成をすることがその社員を成長させ優秀な人材に変化させるポイントとなります。
一度業務内容を理解し、その能力を身に付ければ仕事が楽しくなり貢献することが期待できるためです。
すべての社員がこの方法で能力を生かすことができるわけではありませんが、様々な実例からも高い効果を得ていることがわかっています。
しかし、モンスター社員のあなたには仕事を進める上でやる気を失い、モンスター化してしまうことも少なくありません。
また私生活で様々なトラブルを抱え、仕事が手につかないと言うケースも多いものです。
このような場合は教育を行い態度を矯正させることができない場合も少なくありません。
その見極めを行うことも、企業にとっては重要なポイントとなっています。
企業側に問題があることも多い
最近特にモンスター社員と言う言葉が一人歩きし、会社に貢献しない社員をこの言葉で一区切りにしている傾向も強くなっているのが実態です。
しかし実際には、このモンスター社員が埋まりやすい環境を見出している企業側に問題があることも多くなっています。
入社直後に非常に責任の重い業務を任せることも多く、失敗をした際に厳しく叱責するといったケースも多いことから、将来に対する希望をなくしてしまうことも多いのです。
モンスター化してしまった社員を矯正することは難しい面もありますが、本人の資質を見抜き最適な業務を与えることも非常に重要なポイントとなります。
同時に、特に職場環境に関しては十分に注意を払い、社員のメンタル面を十分に考慮して日常的にフォローすることも非常に重要な対策となっています。
企業の業績を高めるためには、単純に業務効率を高めるだけではなく、社員一人ひとりの精神的な部分にも充分に目を配り、効果的に働くことができるような環境を構築することが非常に重要なポイントとなっているのです。
最終更新日 2025年7月20日 by furiwa